ゴルフルール・レポート V2
R&A / USGA / JGA 規則 4.3a(1) 徹底解説 「事前のメモ」と「リアルタイム情報」の境界線
リサーチ項目
1. DMD規定と事前のメモ
2点間の直線距離を測ることは許可されていますが、「今、その場で起きている現象」を機械的に測定することは禁止されています。
※ 過去のデータ・手書きメモはOK
規則では、ラウンドが始まる前に得た情報を使用することは制限されていません。以下の「手書きメモ」は、ヤーデージブックやDMDの画面上に記録されていても使用可能です。
- ✔前日までの練習ラウンドでメモした風の傾向や高低差
- ✔過去の統計に基づく「このホールで使用したクラブ」の記録
- ✔テレビ放送や過去のデータから書き写したグリーンのライン
OK
直線距離
現在地からフラッグまでの直線距離。
NG
高低差補正
傾斜を考慮した「打つべき距離」の表示。
OK
過去のメモ参照
前日までに記録した風や番手メモ。
NG
現在の風速計測
リアルタイムで風速を測る機能。
OK
スコア記録
デジタル上でのスコア管理。
NG
推奨クラブ提示
距離に応じて自動で番手を選ぶ機能。
2. デジタル情報の「リアルタイム」リスク
リアルタイム性の罠
スマートフォンを使用する場合、「アプリが入っているだけ」では通常違反になりませんが、「その場所の現在の数値」を取得できる機能をアクティブにするとアウトです。
セーフ(許可)
- ・一般的な天気予報の確認(広域情報)
- ・事前のダウンロード済みのコース図閲覧
- ・自身の過去のショットデータの参照
アウト(違反)
- ・風速計アプリによる現在地の風計測
- ・スマホの水準器機能による傾斜測定
- ・リアルタイムの風向をコース図に重ねる機能
3. よくある違反要因
※ 2019-2024年の競技における主要なペナルティ要因をモデル化
4. 競技でのNGケース詳細
アプリの天気予報で「今日は北風」と見るのはOK。しかし、そのアプリの機能を使って「今このホールのティーイングエリアで北風3m」とリアルタイム情報を取得し、判断に使うと違反になります。
物理的なON/OFFスイッチがあるもの、または外部から「競技モード(スロープOFF)」であることが一目でわかるランプがあるもの以外は、競技で使用が認められない場合があります。
規定サイズ(4.25×7インチ)を超える紙をヤーデージブックに貼り付けると、ブック全体が規定外のサイズとなり、不適合な用具の使用(失格)となる恐れがあります。
5. ヤーデージブック物理規定
幅 (W)10.8 cm
高さ (H)17.8 cm
手書きの補足: 手書きの補足:自分で得た情報はどれだけ詳しく書いてもOKですが、「規定以上のサイズの紙を貼り付ける」ことは禁止されています。あくまでブック本体のサイズ内に収める必要があります。